各種機能

ID #1108

Windows ReadyBoost


システム メモリ (RAM) の追加は、ほとんどの場合、PC のパフォーマンス向上に役立つ最適な方法です。メモリの増設によって、ハード ドライブにアクセスすることなく、アプリケーションを実行できるようになります。ただし、メモリのアップグレードは必ずしも簡単な作業ではありません。必 要なメモリの種類を確認してメモリを購入し、コンピュータのカバーを取り外してメモリを取り付けるといった作業が必要になります。場合によっては、サポー ト契約が無効になることもあります。また、一部のコンピュータではメモリの増設容量に制限があるため、RAM を追加したくてもできない場合があります。

Windows Vista では、システムへのメモリの追加に新しい概念が導入されました。Windows ReadyBoost では、USB サム ドライブなどのリムーバブル フラッシュ メモリ デバイスを使用することにより、コンピュータのカバーを取り外すことなくメモリを拡張し、システム パフォーマンスを向上させることができます。フラッシュ メモリに保存されているデータへのアクセスは、ハード ディスク上のデータにアクセスするよりもはるかに早く、PC が応答するまでの待機時間が短くなってシステム パフォーマンスが向上します。SuperFetch のテクノロジとの組み合わせによって、システムの応答速度の大幅な向上につながります。

Windows ReadyBoost テクノロジは信頼性の高いテクノロジであり、デバイス上のデータは安全に保護されます。メモリ デバイスは、データを失ったり、システムに悪い影響を及ぼしたりすることなく、いつでも取り外すことができます。ただし、メモリ デバイスを取り外すと、パフォーマンスがデバイス設置前のレベルに戻ります。また、リムーバブル メモリ デバイス上のデータは暗号化されるため、デバイスを取り外しても、データへ不正にアクセスすることはできません。

メモリと比較すると、ハードディスクはデータ転送速度が圧倒的に遅いデバイスである。コンピュータの性能を向上する早道の1つは、メモリをたくさん搭載し て、できるだけハードディスクへのスワップ・アウトを抑止することだ。しかし例えばノート型PCなど、搭載可能な物理メモリの制限が強いコンピュータがあ る。このようにメモリ増設が容易でないコンピュータに対し、USBメモリなど外部の不揮発性メモリにリード・オンリー・ページを保存してスワップを低減 し、性能を向上させるのがReadyBoost機能である。

ReadyBoost用として使用できる外部メモリとしては、USBメモリやSDカード、コンパクト・フラッシュ・メモリなどがある。ただし最低性能水 準が決まっており、アクセス・スピードが遅いメモリではReadyBoostは有効にならない。外部メモリを装着すると、性能(転送速度)が自動的に検査 され、パスした場合にはそれをReadyBoostデバイスとして使うかどうかがユーザーに問い合わせられる(次の画面)。外部メモリ全体ではなく、一部 をReadyBoost用として使うことも可能だ。具体的な性能要件は以下のとおりである。

* 4Kbytesブロックのランダム転送で2.5Mbytes/sec以上
* 512Kbytesブロックのランダム転送で1.75Mbytes/sec以上

ReadyBoost使用の確認
外部メモリを接続したとき、ReadyBoostの要件を満たすメモリである場合には、このようにReadyBoostとして使用するかどうかが問い合わせられる。
??これを選択すると、接続した外部メモリがReadyBoost用メモリとして使用される。

FAT32の制限から、ReadyBoost用として使用できるメモリサイズは256Mbytes~4Gbytesに制限される。またコンピュータに複 数のインターフェイスがある場合でも(USBとコンパクト・フラッシュなど)、ReadyBoostとして利用できるデバイスはシステムで1つだけに制限 される。

ReadyBoostは、内部的には、前述したSuperFetchの追加キャッシュとして機能する。ユーザーの挙動に応じてリード・オンリー・ページ のデータをキャシュし、ページ・フォールトが発生したとき(スワップ・アウトされているページをスワップ・インする必要が生じたとき)に、遅いハードディ スク上のスワップ・ファイルからではなく、可能であればReadyBoostデバイス上のキャッシュからページ・インを実行する。環境にもよるが、ディス クからのページ・インに比較すると、最大で 10倍程度の高速化が可能だとされている。

なお、ReadyBoostデバイスに保存されているのは、リード・オンリー・ページのSuperFetchキャッシュなので、ReadyBoostデ バイスはいつ取り外されてもOSの実行には影響しない。またキャッシュは暗号化されて保存されるので(暗号化にはAES-128を使用)、情報漏えいの危 険も小さい。




タグ: -

関連エントリ:

最終更新: 2007-07-06 15:27
作成者: vistafaq
改訂: 1.0

このエントリを評価してください:

評価点数: 3.63 - 5 (8 個の投票 )

完全に役に立たない 1 2 3 4 5 最も価値がある